コラム

 公開日: 2013-06-02 

勤務時間中に頻繁にタバコを吸いに行く社員

こんにちは。

お客様から、こんな相談が寄せられました。

<質問>
勤務時間中に頻繁にタバコを吸いに行く社員がいる。タバコを吸いに行き休憩している時間(仕事をしていない時間)分の給与を減額することはできるか?

当社の社員 A さんは、勤務時間中に頻繁にタバコを吸いに行く。
A さんは事務職で、普段は当社の事務所で勤務している。
当社の事務所内は禁煙であり、喫煙したいときは、同じ建物内にある喫煙所に行って喫煙することがルールになっている。
当社の休憩時間は 12 時から 13 時までと決まっており、それ以外に休憩時間はない。
ただし、以前から、暗黙のルールとして、喫煙の時間、トイレの時間程度は、たとえ勤務時間中であったとしても認め、その時間分の給与を減額するような措置は取ってこなかった。
しかし、最近、A さんの喫煙頻度が気になるようになってきた。A さんは、毎日およそ 1 時間に 1 回( 1 回あたり 10 分程度)を喫煙のために要しており、通算すれば 1 日あたり 80 分程度、喫煙のため勤務しない時間があることになる。

A さんの給与から喫煙時間分の給与を減額することに問題はあるか?教えてほしい。

<回答>
そもそも、賃金には、「 Noワーク、Noペイ」の原則というものがあり、働かない時間分の給与を支給しない(減額する)こと自体は問題ない。むしろ当然の取り扱いと言えます。

しかし、喫煙時間が、休憩時間に該当するか?というと、疑問があります。

そもそも、休憩時間とは、「単に作業に従事しない手待ち時間を含まず、労働者が権利として労働から離れることを保障されている時間の意である」と解されています。

つまり、社員にとって、誰からも仕事の指示を出されず自由に利用できる時間でなければ、休憩時間とは言えません。

また、休憩時間は、原則として一斉に与えなければならないことが法律で決められており、この点からしても、A さんの喫煙時間だけを休憩時間として取り扱うことは問題があります。

従って、現実的には、A さん喫煙時間分の給与を減額することは難しいと考えます。

現実的な対応法としては、
1.まず、A さんに注意をすることが最優先。
  それでも態度が改まらない場合は、軽度の懲戒処分を科す。
2.人事考課に勤務態度を反映させ、昇給や賞与で調整する。

などの対応が妥当と考えます。

なお、このような対応法を取るにしても、就業規則等でその旨を規定しておくことが重要になりますので、就業規則の整備もお忘れなく!

この記事を書いたプロ

久志田社会保険労務士事務所 [ホームページ]

社会保険労務士 久志田諭

新潟県新潟市中央区鐙西2-27-13 グランデ紫101号 [地図]
TEL:025-384-4002

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

3

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お客様の声

「時代」、「業界」がどんどん変わっていく中で、この度会社の就業規則を整備することになりました。そこで、当社のモットー「誠実」に合う社労士の先生を探しまし...

 
このプロの紹介記事
久志田社会保険労務士事務所 代表 久志田諭

コンサルティング業務も行う、人事・労務のプロ(1/3)

 企業の総務部や人事部に代わって雇用保険、厚生年金、健康保険、社会保険、給与計算等の事務手続きを行う社会保険労務士。本来は事務的な代行作業がほとんどですが、久志田諭さんは、それらに加えてコンサルティング業務を重点的に行っています。「労働基準...

久志田諭プロに相談してみよう!

新潟放送 マイベストプロ

経験をいかしたコンサルティングと起業・創業支援に強み

会社名 : 久志田社会保険労務士事務所
住所 : 新潟県新潟市中央区鐙西2-27-13 グランデ紫101号 [地図]
TEL : 025-384-4002

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

025-384-4002

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

久志田諭(くしださとし)

久志田社会保険労務士事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
プロのおすすめコラム
介護休業給付の支給額引き上げへ

厚生労働省は、介護休業給付の支給額を、現行の休業開始時賃金日額の40%から少なくとも50%以上(育児休業と同率...

[ 人事・労務相談室 ]

学習塾アルバイト講師への賃金未払い

仙台労働基準監督署は、平成27年10月6日付で、アルバイト講師の授業前後の準備時間について賃金未払いの違法行為...

[ 人事・労務相談室 ]

夫の扶養の範囲で働いてないで、もっと働け!

以前にコラムでも書いたが、平成27年10月3日から新潟県の最低賃金が731円になった。少し前までは普通に時給700...

[ 人事・労務相談室 ]

マイナンバー通知カードの発送始まる

10月23日より、マイナンバーの「通知カード」の発送が、一部の地域(北海道、青森県、千葉県、新潟県、長野県...

[ 人事・労務相談室 ]

ストレスチェック実施促進のための助成金

「ストレスチェック実施促進のための助成金」は、同じ都道府県にある従業員数50人未満の事業場が合同で、医師・保...

[ 人事・労務相談室 ]

コラム一覧を見る

コラムのテーマ一覧
スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ