コラム

 公開日: 2015-07-27 

日をまたぐ勤務の時間外労働

こんにちは。
お客様から、次のような質問が寄せられています。

【質問】
当社は1ヶ月単位の変形労働時間制を採用しており、シフト制により勤務しています。
シフトには、早番、遅番、夜勤など、いくつかのパターンがありますが、夜勤シフトは、18:00~翌日9:00の時間帯(拘束時間15時間)です。
ただし、夜勤シフトは、22:00~翌日5:00までの7時間は休憩時間なので、勤務時間は18:00~22:00と5:00~9:00の合計8時間です。

先月、夜勤シフトで勤務していた社員Aが、休憩時間7時間のうち、4時間しか休憩を取れず、残りの3時間は仕事をすることになりました。
当社としては、3時間分の深夜労働割増賃金(時給換算額×0.25)を給料日に支払いましたが、社員Aは、時間外労働割増賃金(時給換算額×1.25)も支払われなければおかしいのではないか?と苦情を言ってきました。

そこで質問ですが、このような場合、深夜労働の割増賃金だけでは足りず、時間外労働の割増賃金も支払わなければならないのですか?

社員Aは2日に跨る勤務なので、2日×8時間で、16時間以上働かせた場合に時間外労働になると思うのですが、社員Aは残業の3時間を合わせも11時間しか働いていません。

【回答】
結論から言えば、時間外労働割増賃金(時給換算額×1.25)も支払ってください。

1ヶ月単位の変形労働時間制において時間外勤務となる時間は、1日において8時間を超える時間を定めた日はその時間、それ以外の日は8時間を超えて労働した時間です。

この場合の「1日」とは、通常は0:00~24:00までの暦日1日を言いますが、
貴社の夜勤シフトのように、はじめから勤務時間が2日にわたる場合は、法令解釈により、「たとえ暦日を異にする場合でも1勤務として取り扱い、当該勤務は前日の労働として、当該日の「1日」の労働とする。」と決められています。

従って、「2日×8時間で、16時時間以上働かせた場合に時間外勤務になる」 のではなく、8時間(夜勤シフトの所定労働時間)を超えて働いた時間が時間外労働になるのです。

夜勤シフトの休憩時間は深夜(22:00~翌日5:00)の時間帯ですから、この時間帯に働いたとすれば、当然深夜労働割増賃金(時給換算額×0.25)も支払いが必要で、貴社としては合わせて時給換算額×1.5×3時間分の割増賃金の支払いが必要になります。

時間外労働等について、ご不明な点等ございましたら、当事務所までご相談ください。


新潟県新潟市中央区鐙西2-27-13
グランデ紫101号
久志田社会保険労務士事務所
代表/特定社会保険労務士 久志田 諭
TEL 025-384-4002
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