コラム

 公開日: 2015-08-03 

1年単位の変形労働時間制における年間休日数

こんにちは。
お客様から次のような質問が寄せられています。

【質問】
当社は1年単位の変形労働時間制を導入しており、1日の所定労働時間は7時間45分、年間休日数は96日(年間労働日数は269日)です。

以前から、年間休日数が96日(うるう年は97日)になるように年間カレンダーを作成し、労使協定を結んできたので、何も疑問に思わなかったのですが、
この度、当社の社員Aから、「私の夫の会社は、同じ1年単位の変形労働時間制を採用しているが、年間休日が105日もある。年間休日が96日しかないのは休日が少なすぎるのではないか?」と言われました。

当社の年間休日数が96日しかないのは少なすぎますか?

【回答】
本来、法定労働時間(週40時間、1日8時間)を超えて社員を労働させた場合は、時間外労働になりますが、1年単位の変形労働時間制とは、「1年間で平均して労働時間が週40時間以内になっていれば、時間外労働として扱わなくてもよい。」という制度です。

特定の季節が忙しい場合や、週休2日を実現することが困難な場合に有益な制度で、この制度を利用することで労働時間の柔軟な運用を図ることができます。

1年間を平均して週40時間以内かどうか?は次のような計算式に当てはめてみます。

(365日-年間休日数)×1日あたりの所定労働時間×7日÷365日=

貴社の場合は、
(365日-96日)×7.75時間×7日÷365日≒39.98・・時間

となり、39.98・・時間<40時間なので、問題は無いということになります。

もし、年間休日数が96日より少なくなると、年平均で週40時間超になってしまうので、合法的に働かせるには最低でも年間96日の休日が必要(96日がギリギリセーフのライン)ということです。

詳しくは分かりませんが、おそらく、社員Aさんが「年間休日105日もある」と言っている会社は、1日あたりの所定労働時間が8時間の会社ではないでしょうか?

1日の所定労働時間が8時間の会社では、
(365日-105日)×8時間×7日×365日≒39.89・・時間

となり、39.89・・時間<40時間なので、これもまた問題は無いのですが、

1日の所定労働時間が8時間の会社では、年間休日数が105日より少なくなると、年平均で週40時間超になってしまうので、年間105日がギリギリセーフのラインなのです。

1年単位の変形労働時間制は、「1年間を平均して」という考え方をするので、
1日あたりの所定労働時間が短い会社では、年間労働日数が多く(休日数は少なく)なりますし、
1日あたりの所定労働時間が長い会社では、年間労働日数が少なく(休日数は多く)なる傾向にあります。

1年間の総労働時間でみれば
貴社の場合は、
(365日-96日)×7.75時間=2084.75時間
1日の所定労働時間が8時間の会社では、
(365日-105日)×8時間=2,080時間
と大差は無いのです。

よって、年間休日数96日が少なすぎるというわけではありません。
(もちろん、業務に支障が無ければ、もっと休日を増やしてもよろしいですが・・・)

変形労働時間制等についてご相談等ございましたら、当事務所までお問い合わせください。


新潟県新潟市中央区鐙西2-27-13
グランデ紫101号
久志田社会保険労務士事務所
代表/特定社会保険労務士 久志田 諭
TEL 025-384-4002
http://www.kushida-office.com/

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